ビフォーアフター写真機能|作業箇所ごとの前後撮影で報告書の信頼性を向上!

RaccoonProの機能実例

清掃業界では人手不足が慢性化しており、経験や習熟度の異なるスタッフで現場を回している会社も多いのではないでしょうか。実際、厚生労働省が2025年6月に公表した「省力化投資促進プラン(ビルメンテナンス業)」によると、清掃業界の従事者はパート・アルバイトが全体の4分の3、60代以上の従事者が全体の57.9%を占めており、働き方も年代も異なる多様なスタッフが清掃現場の大きな担い手となっていることがわかります。

こうした状況で清掃品質を安定させ、さらに発注者からの信頼を得るには、「誰がどのように作業したか」を目に見える形で記録・共有できるようにする必要があります。

その最もわかりやすい手段が、作業前と作業後の写真をセットで残す「ビフォーアフター写真」です。本記事では、清掃会社・ビル管理会社の経営者や管理者の方に向けて、ビフォーアフター写真を報告書で正しく管理する方法と、RaccoonProでの実装例、導入事例を紹介します。

執筆者
Raccoon開発者
牧野雄一郎

中小企業診断士・プログラマー・トライプランニング取締役
精密機器メーカーでの製造業エンジニアの出身、現在は中小企業向けフルカスタムのアプリ開発で、設計、実装、運用を全てこなすフルスタックエンジニアとして活躍中。製造業出身+診断士+プログラマーとして、経営と現場の両方にとって有益で使いやすい情報システム開発を実現していることが特徴。

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清掃報告書にビフォーアフター写真が求められる理由

清掃は、作業が終わると汚れが消えてしまうため、「本当に作業したのか」「どの程度きれいになったのか」を後から証明しにくい業務です。作業後の写真だけでは、もともときれいだった箇所との区別がつきません。

しかし、作業前後を同じ箇所・同じアングルで並べれば、作業の成果が目に見える形になります。

このためビフォーアフター写真は、管理者と顧客の双方から求められることが多いのです。管理者にとってはスタッフの作業品質を遠隔で確認する手段になり、ビルオーナーや飲食チェーン本部などの顧客にとっては、委託費に見合った作業が行われたかを判断する材料になります。

こうした背景をふまえると、ビフォーアフター写真は、清掃会社にとって「作業の信頼性」を証明する品質保証の記録といえるでしょう。

清掃のビフォーアフター写真管理でよくある3つの課題

ところが、ビフォーアフター写真を現場で確実に残し、報告書にまとめるのは簡単ではありません。よくある課題は次の3つです。

  • 撮影箇所が多く、前後どちらかの撮り忘れが起きる
  • 写真が一直線に並び、箇所ごとの前後比較がしにくい
  • 報告書の作成と送付に手間がかかる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1つ目は撮り忘れです。清掃の撮影箇所は作業内容によって異なりますが、1現場あたり8〜20カ所ほどになるのが一般的です。玄関、トイレ、厨房床、換気扇……と箇所ごとに前後2枚を撮ると、1現場で40枚近くになることもあります。

そのため撮り忘れは、現場では本当に頻繁に起こります。これだけ撮影箇所が多いと、忘れてしまうのは仕方がないともいえるでしょう。

しかし、撮影忘れは、作業品質の信頼に直結するため、そのまま放置するわけにはいきません。デジカメで撮影している場合、漏れに気づくのは事務所に戻って写真を整理しているときです。そのため、写真を1枚撮るためだけに再び現場へ向かうケースも少なくありません。移動時間や交通費がかかるだけでなく、清掃前の写真は作業が終わった後では二度と撮れません。撮り忘れは、少ない人手で現場を回す清掃会社にとって見過ごせないムダを生む原因なのです。

2つ目は写真の並び方です。撮影した写真を時系列に並べるだけでは、どれがどの箇所の前後なのかを、確認する側が探しながら見比べなければなりません。

3つ目は報告書作成の手間です。写真をエクセルに1枚ずつ貼り付けて箇所名を入力し、PDFにしてメールで送る——この作業を現場ごとに繰り返すのは、少人数で運営する清掃会社にとって大きな負担です。

汎用型の写真報告ツールでビフォーアフターが確認しにくい理由

撮り忘れを防ぎ、写真付き報告書作成の手間を減らしたい場合、撮影から報告書作成までをスマホで完結できる写真付き報告書作成アプリ「Raccoon」のようなツールの活用が有効です。

関連記事:現場報告書のフォーマットはどう統一する?報告書の形式を揃える方法を紹介

しかし、写真報告ツールを導入すれば、ビフォーアフター写真に関するすべての課題が解決するかというと、必ずしもそうではありません。汎用型のSaaSでは、写真に「作業前」「作業後」といった前後の情報を持たせる仕組みがないケースが多く、撮影した写真がすべて一直線に並んでしまいがちなためです。

20カ所・40枚の写真がただ並んでいる報告書では、「トイレの清掃前と清掃後はどれか」「換気扇のアフターは撮られているか」を確認するだけで時間がかかります。管理者のチェック漏れにもつながり、せっかくの写真が品質管理に活かされません。ビフォーアフター写真は「撮ること」よりも「箇所ごとに対で管理できること」が重要なのです。

RaccoonProのビフォーアフター写真機能で実転すること

カスタマイズ版の「RaccoonPro」では、事業のルールに沿ったビフォーアフター撮影を、次のような仕組みで実装した例があります。

  • 物件情報に、作業ごとの撮影箇所(通常8〜20カ所)をあらかじめ登録し、箇所ごとに「作業前」「作業後」の2つの写真枠を設ける
  • 残りの撮影枚数を画面に表示し、必要な写真がすべてそろうまで報告を完了できないようにする
  • 撮影した写真を、箇所ごとに前後が並ぶレイアウトで帳票に自動掲載し、オンライン閲覧時は拡大表示できるようにする

それぞれ詳しく見ていきましょう。

まず、撮影箇所が物件ごとに登録されているため、スタッフが現場でアプリを開くと「廊下」「階段」「エントランス」といった撮影箇所が前後2枠ずつ表示されます。スタッフは画面の枠を順番に埋めていくだけなので、どこを撮ればよいか迷うことがありません。

写真撮影前
写真撮影後

次に、撮り忘れの防止です。撮影画面には「作業前をあと2枚撮影してください」のように残りの枚数が表示されるため、撮影漏れがあるかどうかを現場でひと目で確認できます。さらに、必要な写真がすべてそろわないと報告を完了できないように設定しておけば、撮り忘れたまま現場を離れることがなくなり、撮り直しのための再訪問も防げます。

作業開始時に「初めに作業前写真を忘れずに撮影してください」と案内を出しておくのも効果的です。

最後に帳票です。帳票では箇所名の見出しの下に作業前・作業後の写真が左右に並ぶため、確認する側は見比べるだけで作業の成果を把握できます。写真枚数が多いと帳票上の写真が小さく見にくくなりがちですが、オンライン閲覧時に拡大できるようにしておけば、床のツヤの戻り具合など細部まで確認できます。

このように撮影ルールと帳票レイアウトを自社の業務に合わせて作り込めるのは、フルカスタムならではの使い方です。

関連記事:現場作業の「証明」には写真報告アプリがおすすめ!GPS(場所)と写真(作業記録)を自動連携する方法を紹介

ビフォーアフター写真を清掃の品質管理に活かす運用のポイント

仕組みを整えたら、運用ルールもあわせて決めておきましょう。まず、撮影箇所の名称と粒度を統一することです。「トイレ」とひとまとめにするのか、「便器」「洗面台」「床」と分けるのかは、顧客が何を確認したいかを基準に決めます。次に、前後で同じ位置・同じアングルから撮影するよう新人教育の段階で伝えておくと、比較しやすい写真がそろいます。

また、報告書を顧客がオンラインで閲覧できるようにすれば、メール送付の手間が省けるだけでなく、過去の報告履歴を顧客自身がいつでも確認できるようになります。ビフォーアフター写真を顧客と共有する仕組みそのものが、清掃会社の提案力と信頼性を高める武器になります。

関連記事:飲食店フランチャイズ店舗管理は写真報告アプリで効率化!本部と加盟店に役立つツールの選び方を紹介

導入事例:飲食チェーン店の清掃でビフォーアフター撮影を仕組み化したK社

関西を拠点に飲食チェーン店の清掃を請け負うK社では、清掃前後の写真をデジカメで撮影し、事務所に戻ってからエクセルに貼り付けて報告書を作成していました。店舗ごとの撮影箇所は15カ所前後あり、スタッフによって撮影箇所や枚数がばらつくうえ、清掃前の写真の撮り忘れもたびたび発生していました。撮影漏れに気づくのは事務所で報告書を作る段階のため、写真を撮るためだけに店舗へ戻ることもありました。報告書はPDFにして各店舗へメールで送付しており、事務担当者の負担も大きくなっていました。

そこでK社はRaccoonProを導入し、店舗ごとに撮影箇所を登録して、箇所ごとのビフォーアフター撮影画面を作成しました。残り枚数が画面に表示され、すべての写真がそろうまで報告を完了できない仕組みにしたことで、撮影の抜け漏れはほぼゼロに。撮り直しのための再訪問もなくなりました。エクセルへの貼り付け作業も自動レイアウトに置き換わり、報告書作成時間は1店舗あたり約30分から5分程度に短縮されました。

さらに、電子報告書はお客様がオンラインでログインして閲覧できるようにしたため、報告書のメール送付業務そのものが不要になりました。現場責任者からは「次に撮る箇所が画面に出てくるので迷わない。新人でもベテランと同じ報告書が作れるようになった」との声が聞かれています。

このように、撮影箇所とビフォーアフターの写真枠を業務ルールに合わせて設計すれば、現場の負担を減らしながら、清掃品質を顧客にわかりやすく示すことも可能です。

清掃のビフォーアフター写真管理には写真報告アプリRaccoonがおすすめ!

本記事では、清掃報告書にビフォーアフター写真が求められる理由と、撮り忘れ・前後比較のしにくさ・報告書作成の手間という3つの課題、そして撮影箇所ごとに前後の写真枠を設けるRaccoonProの実装方法を紹介しました。人手不足が続く清掃業界では、作業の品質を客観的に示せるかどうかが顧客からの信頼を左右します。

まずはスマホで写真付き報告書を作成するところから始めたい方は、写真付き報告書作成アプリ「Raccoon」をご検討ください。撮影箇所の登録やビフォーアフターの帳票レイアウトなど、自社の業務ルールに合わせた仕組みが必要な場合は、カスタマイズ版のRaccoonProでご相談いただけます。

標準版「Raccoon」は無料トライアルも可能なので、ぜひ一度お試しください。

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執筆者
Raccoon開発者
牧野雄一郎

中小企業診断士・プログラマー・トライプランニング取締役
精密機器メーカーでの製造業エンジニアの出身、現在は中小企業向けフルカスタムのアプリ開発で、設計、実装、運用を全てこなすフルスタックエンジニアとして活躍中。製造業出身+診断士+プログラマーとして、経営と現場の両方にとって有益で使いやすい情報システム開発を実現していることが特徴。

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