報告書を共同作成する方法とは?広い現場を複数人で点検・作業するときの写真共有術を紹介!点検・作業を分担するときの写真共有術

不動産管理業務の効率化

ビルの巡回点検、大規模マンションの定期清掃、商業施設のメンテナンス、工場敷地内の設備点検。こうした広い現場では、1人ですべてを回るのは現実的ではなく、複数のスタッフで手分けして作業を行うことが一般的です。

しかし、作業を分担すると新たな課題が生まれます。それが「写真や報告データをどうやって1つにまとめるか」という問題です。

Aさんが撮影した写真はAさんのスマートフォンに、Bさんが撮影した写真はBさんのデジカメに。作業終了後に「写真を集めて報告書を作る」という追加作業が発生し、本来なら現場で完結するはずの報告業務が、事務所に戻ってからの残業へとつながっていく。こうした状況に悩んでいる企業は少なくありません。

本記事では、広い現場で複数スタッフが作業を分担する際に、写真共有と報告書作成をスムーズに行う方法について解説します。報告書を共同作成する方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

執筆者
Raccoon開発者
牧野雄一郎

中小企業診断士・プログラマー・トライプランニング取締役
精密機器メーカーでの製造業エンジニアの出身、現在は中小企業向けフルカスタムのアプリ開発で、設計、実装、運用を全てこなすフルスタックエンジニアとして活躍中。製造業出身+診断士+プログラマーとして、経営と現場の両方にとって有益で使いやすい情報システム開発を実現していることが特徴。

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複数人の点検・作業で起こりがちな3つの問題

現場を複数人で点検・作業するときに起こりがちな問題としては、次の3点が挙げられます。

  • 写真データがバラバラに散在する
  • 撮影の重複や漏れが発生する
  • 報告書作成に時間がかかる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

写真データがバラバラに散在する

複数のスタッフがそれぞれのスマートフォンやデジカメで撮影すると、写真データはそれぞれの端末に保存されます。報告書を作成するには、まず全員から写真を集める必要がありますが、これが意外と手間のかかる作業です。

LINEやメールで写真を送ってもらう、SDカードを回収してパソコンに取り込む、共有フォルダにアップロードしてもらう。いずれの方法でも、データを1か所に集約するまでに時間がかかります。さらに、ファイル名がバラバラだと「どの写真がどの場所で撮影されたものか」を整理する作業も必要になります。

撮影の重複や漏れが発生する

「Aさんが撮ったと思っていた場所を、実は誰も撮っていなかった」「同じ場所をAさんもBさんも撮影していた」

複数人で作業を分担すると、こうした重複や漏れが発生しやすくなります。

特に問題なのは「漏れ」です。報告書を作成する段階になって撮り忘れに気づいても、すでに現場から離れていれば撮り直しに行く必要があります。移動時間と人件費の無駄が発生するだけでなく、オーナーへの報告も遅れてしまいます。

報告書作成に時間がかかる

写真を集め、整理し、報告書のフォーマットに貼り付けていく。複数人が撮影した大量の写真を1つの報告書にまとめる作業は、想像以上に時間がかかります。

「現場作業は2時間で終わったのに、報告書作成に3時間かかった」という話は珍しくありません。作業そのものよりも、報告書作成の方が時間がかかっている状態は、明らかに非効率です。

広い現場の点検・作業にはクラウド型の写真管理・報告書作成ツールがおすすめ!

これらの問題を解決するのが、クラウド対応の写真管理・報告書作成ツールです。クラウド対応とは、撮影した写真がインターネット経由でサーバーに保存され、複数の端末からアクセスできる仕組みのことです。

クラウド型の写真管理・報告書作成ツールを導入すれば、次のような効率化が実現します。

  • 撮影した写真がリアルタイムで共有される
  • 複数人で同時に1つの報告書を作成できる
  • 端末を選ばずアクセスできる

撮影した写真がリアルタイムで共有される

クラウド対応ツールを使えば、Aさんが撮影した写真もBさんが撮影した写真も、撮影した瞬間にクラウド上に保存されます。わざわざ写真を集める作業が不要になり、全員の写真が自動的に1か所に集約されます。

現場にいながら「今、全部で何枚撮影されているか」「どのエリアの撮影が完了しているか」をリアルタイムで確認できるため、撮り忘れの防止にも役立ちます。

複数人で同時に1つの報告書を作成できる

従来の方法では、写真を集めてから誰か1人が報告書を作成する、という流れでした。クラウド対応ツールであれば、複数人が同時に同じ報告書にアクセスし、それぞれが担当エリアの情報を入力することができます。

Aさんが北棟の写真とコメントを入力している間に、Bさんは南棟の分を入力する。作業が終わった時点で報告書も完成している、という効率的な働き方が実現します。

端末を選ばずアクセスできる

クラウドに保存されたデータは、インターネットに接続できればどの端末からでもアクセス可能です。現場ではスマートフォンで写真を撮影し、事務所に戻ったらパソコンで報告書の最終確認を行う、といった柔軟な運用ができます。

また、管理者が事務所にいながら現場の進捗をリアルタイムで確認することも可能になります。「今どこまで点検が終わっているか」が見える化されることで、作業の遅れにも早期に対応できます。

複数人の点検・作業で写真報告アプリはどう使う?

具体的に、クラウド対応ツールを使った広い現場での運用イメージを見てみましょう。

  1. 作業開始前に担当エリアを割り振る
  2. 各自が担当エリアで撮影を実施
  3. 撮影完了をリアルタイムで確認
  4. 現場で報告書を完成させる

各ステップごと、具体的に解説します。

ステップ1:作業開始前に担当エリアを割り振る

現場到着後、リーダーが各スタッフに担当エリアを割り振ります。クラウドツールによっては、あらかじめ「北棟」「南棟」「共用部」といったエリアを設定しておき、各スタッフがどのエリアを担当するかをアプリ上で指定できるものもあります。

ステップ2:各自が担当エリアで撮影を実施

各スタッフは自分の担当エリアで撮影を行います。撮影した写真は自動的にクラウドにアップロードされ、他のスタッフやリーダーもリアルタイムで確認できます。

撮影漏れを防ぐために「撮影パターン」機能を活用するのも効果的です。「エントランス→エレベーターホール→廊下→ゴミ置き場」といった撮影ポイントをあらかじめ登録しておけば、チェックリストのように撮り忘れを防止できます。

ステップ3:撮影完了をリアルタイムで確認

リーダーは、各スタッフの撮影状況をリアルタイムで確認できます。「Aさんは北棟の撮影完了、Bさんは南棟の撮影中」といった進捗が見える化されるため、作業の遅れがあればすぐにフォローに入ることができます。

全員の撮影が完了した時点で、すべての写真がクラウド上に揃っている状態になります。

ステップ4:現場で報告書を完成させる

全員の写真が揃ったら、その場で報告書を完成させます。クラウドツールであれば、写真は自動的に報告書のフォーマットに反映されるため、あとは必要に応じてコメントを追加するだけです。

事務所に戻ってから写真を集めて報告書を作る、という作業が不要になり、現場で作業を完結させることができます。

写真報告アプリ選びで確認すべきポイント

広い現場での複数人作業に対応するツールを選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。

  • 複数アカウントでの同時利用に対応しているか
  • リアルタイム同期の速度
  • オフライン対応の有無
  • 撮影パターン(テンプレート)機能

複数アカウントでの同時利用に対応しているか

複数のスタッフが同時に撮影・入力できることが前提です。1アカウントでしか利用できないツールでは、複数人での分担作業に対応できません。

また、写真報告アプリの中には、アカウント数課金型の料金体系を採用しているものもあります。そのため複数人が写真報告アプリを使用する場合は、アカウント数に関係なく固定料金で利用できるサービスを選ぶのがおすすめです。

関連記事:写真報告アプリの費用はアカウント数で変わる?アカウント数課金の落とし穴と最適解を紹介!

リアルタイム同期の速度

写真をアップロードしてから他のメンバーに反映されるまでのタイムラグが大きいと、「誰かが撮影済みかどうか」をリアルタイムで確認できません。同期速度が速いツールを選びましょう。

オフライン対応の有無

地下駐車場や電波の届きにくい場所では、リアルタイムのクラウド同期ができない場合があります。オフラインでも撮影を続けられ、電波が復旧した時点で自動的に同期されるツールであれば、電波状況を気にせず作業を進められます。

撮影パターン(テンプレート)機能

広い現場では撮影ポイントも多くなります。あらかじめ撮影パターンを登録しておける機能があれば、撮り忘れを防止でき、新人スタッフでも迷わず撮影を進められます。

写真付き報告書作成アプリ「Raccoon(ラクーン)」は、複数スタッフでの同時利用に対応したクラウド型サービスです。撮影した写真はリアルタイムでクラウドに保存され、複数人が撮影した写真を1つの報告書に自動的にまとめることができます。

大規模商業施設の巡回点検に写真報告アプリを導入した事例

ある施設管理会社では、複数フロアにまたがる大規模商業施設の定期巡回点検を担当していました。従来は3名のスタッフがそれぞれのスマートフォンで撮影し、作業終了後に事務所で写真を集約して報告書を作成していました。

写真の枚数は1回の点検で100枚以上。3台のスマートフォンから写真を集め、日付やエリアごとに整理し、Excelに貼り付けていく作業に2〜3時間を要していました。さらに、「この写真はどのフロアで撮ったものか」が分からなくなることもあり、確認作業に追われることも少なくありませんでした。

同社がクラウド対応の報告書作成ツールを導入したところ、状況は大きく改善しました。各スタッフが撮影した写真はリアルタイムでクラウドに集約され、撮影時に「1Fエントランス」「3F廊下」といったエリア情報も自動的に記録されるようになりました。

報告書作成にかかる時間は2〜3時間から約20分に短縮。現場での作業終了とほぼ同時に報告書も完成するようになり、直行直帰も可能になったといいます。「写真を集める作業がなくなっただけで、こんなに楽になるとは思わなかった」と、現場責任者は話しています。

報告書を共同作成するなら写真報告アプリを導入!

広い現場を複数スタッフで点検・作業する場合、写真データの散在や報告書作成の手間が大きな課題になりますが、クラウド対応の報告書作成ツールを導入すれば、これらの課題を一気に解決できます。

撮影した写真がリアルタイムで共有される、複数人の写真が自動的に1つにまとまる、現場で報告書を完成させられる。こうしたメリットは、作業時間の短縮だけでなく、スタッフの負担軽減や働き方の改善にもつながるでしょう。

また、クラウド対応ツールのメリットは、1つの広い現場だけでなく、複数の物件を管理している場合にも発揮されます。

たとえば、午前中にA物件、午後にB物件、夕方にC物件を巡回するケースでは、それぞれの現場で撮影した写真がすべてクラウド上に保存されます。事務所に戻ってから「どの物件の写真がどこにあるか」を探す必要がなく、物件ごとに整理された状態でデータを確認できます。

複数の物件を複数のスタッフで分担して巡回している場合も同様です。誰がどの物件を巡回しても、すべての報告データが1つのシステムに集約されるため、情報の散在を防ぐことができます。

業務内容に合わせた柔軟なカスタマイズが必要な場合は、「Raccoon Pro」のようなオーダーメイド型のシステム構築も選択肢になります。物件の種類や点検項目に応じた報告書フォーマットを設計することで、より効率的な運用が可能になります。

複数スタッフで点検・作業した場合も報告書をスピーディーに作成したい場合は、ぜひ写真報告アプリ「Raccoon」を活用してみてください。

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執筆者
Raccoon開発者
牧野雄一郎

中小企業診断士・プログラマー・トライプランニング取締役
精密機器メーカーでの製造業エンジニアの出身、現在は中小企業向けフルカスタムのアプリ開発で、設計、実装、運用を全てこなすフルスタックエンジニアとして活躍中。製造業出身+診断士+プログラマーとして、経営と現場の両方にとって有益で使いやすい情報システム開発を実現していることが特徴。

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