ビル管理の外注報告書がバラバラ?協力会社との情報共有を一元化するDX方法を紹介!

不動産管理業務の効率化

ビルメンテナンス業界は慢性的な人手不足に直面しており、清掃・設備点検・警備といった業務の多くを協力会社(外注先)に委託する体制が一般的になっています。

こうした外注体制が広がる中で、多くのビル管理会社が頭を悩ませているのが、協力会社から提出される報告書のバラつきです。「A社はExcelで5枚の写真付き、B社は手書きの用紙をスキャンしたPDF、C社はLINEで写真だけ送ってくる」。このように、フォーマットも品質も提出方法もバラバラな報告書が毎日のように届くという状況は、決して珍しくありません。

本記事では、外注先からの報告書が散在することで生じるリスクと、情報共有を一元化するための具体的な方法を解説します。協力会社との連携に課題を感じているビル管理会社の経営者・管理部門の方は、ぜひ参考にしてみてください。

執筆者
Raccoon開発者
牧野雄一郎

中小企業診断士・プログラマー・トライプランニング取締役
精密機器メーカーでの製造業エンジニアの出身、現在は中小企業向けフルカスタムのアプリ開発で、設計、実装、運用を全てこなすフルスタックエンジニアとして活躍中。製造業出身+診断士+プログラマーとして、経営と現場の両方にとって有益で使いやすい情報システム開発を実現していることが特徴。

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ビル管理の外注報告書がバラバラになる3つの原因

なぜ協力会社からの報告書は統一されないのでしょうか。ここでは代表的な3つの原因を見ていきましょう。

  • 協力会社ごとに独自のやり方が定着している
  • 報告ルールが口頭ベースで曖昧になっている
  • 紙・メール・LINEなど提出経路が分散している

これらの背景を知れば、解決策が見えてきます。

協力会社ごとに独自のやり方が定着している

清掃会社、設備点検会社、警備会社など、協力会社にはそれぞれ長年使い続けてきた自社の報告フォーマットがあります。元請であるビル管理会社側が明確なフォーマットを指定していない場合、各社が独自のやり方で報告を上げてくるのは当然の流れです。

特に、付き合いの長い協力会社ほど「これまでこのやり方でやってきた」という慣習が強く、フォーマットの変更を依頼しにくいという事情もあるでしょう。

報告ルールが口頭ベースで曖昧になっている

「月末までに報告書を出してください」「写真は必ずつけてください」といった指示を口頭やメールで伝えているだけでは、具体的な提出基準が共有されません。写真の枚数、撮影箇所、記載すべき項目などが明文化されていないと、協力会社の担当者の裁量に委ねられてしまいます。

担当者が変わるたびに報告の品質が変動するのも、こうしたルールの曖昧さが原因です。

紙・メール・LINEなど提出経路が分散している

協力会社ごとに報告書の提出方法が異なることも、バラつきの大きな原因です。ある会社はメール添付、別の会社はFAX、また別の会社はLINEで写真を送ってくる。受け取る側のビル管理会社は、複数の経路から届く報告を手作業で集約しなければなりません。

この「集約作業」に費やす時間は、管理物件数や協力会社の数が増えるほど膨らんでいきます。

関連記事:現場報告書のフォーマットはどう統一する?報告書の形式を揃える方法を紹介

報告書の散在が引き起こすリスク

ビル管理の外注報告書フォーマットがバラバラなことにはさまざまな原因があり、解決に向けて動くことを面倒に感じるかもしれません。

しかし報告書がバラバラな状態を放置していると、日常業務に支障をきたすだけでなく、経営上のリスクにもつながります。とくに注意すべきリスクは、次の3点です。

  • オーナーへの報告が遅れる・品質が下がる
  • 不具合対応の遅れ・見落としが発生する
  • 過去の報告書が探せない・履歴が追えない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

オーナーへの報告が遅れる・品質が下がる

ビル管理会社にとって、オーナーへの月次報告書は信頼関係の基盤です。しかし、協力会社からの報告が揃わなければ、オーナー向け報告書の作成に着手できません。月末に報告書が集中し、管理部門が深夜まで残業してオーナー報告書をまとめる。このような状況は、多くの管理会社で実際に起きています。

協力会社から届く報告の品質にばらつきがあれば、そのまま転記するわけにもいかず、内容の確認・修正・再依頼といった追加作業が発生します。結果として、オーナーへの報告が遅れ、管理会社としての評価低下につながるおそれがあります。

不具合対応の遅れ・見落としが発生する

協力会社が現場で発見した不具合や異常が、報告書として管理会社に届くまでに時間がかかると、対応が後手に回ります。たとえば、設備点検会社が水漏れの兆候を発見しても、その報告が月末まとめの紙の報告書でしか届かなければ、発見から対応まで数週間のタイムラグが生じることになります。

こうした対応の遅れは、テナントからのクレームや、修繕費用の増大にもつながりかねません。

過去の報告書が探せない・履歴が追えない

紙やメール、LINEに分散した報告書は、後から検索することが極めて困難です。「3か月前にB社が点検したエレベーターの報告書を確認したい」と思っても、メールの受信トレイを延々とスクロールしたり、紙のファイルを棚から引っ張り出したりする必要があります。

過去の履歴が追えないということは、同じ箇所で繰り返し発生している不具合の傾向分析や、協力会社の業務品質の評価もできないということです。


ビル管理の協力会社との情報共有を一元化する方法

では、こうした報告書のバラつき問題をどのように解決すればよいのでしょうか。一元化に向けた具体的なアプローチを紹介します。

  • 報告フォーマットを統一し、協力会社に共有する
  • クラウドツールで「提出場所」を一本化する
  • 報告の提出状況をリアルタイムで可視化する

どのようなDXツールを導入すれば、これらが実現するのか、あわせて解説します。

報告フォーマットを統一し、協力会社に共有する

まず取り組むべきは、報告書のフォーマットを元請側で設計し、協力会社に統一ルールとして共有することです。報告書に含めるべき項目(物件名、作業日時、作業内容、写真、所見など)を明確にし、すべての協力会社に同じ書式での提出を求めます。

ここで重要なのは、協力会社にとっても使いやすいフォーマットにすることです。項目が多すぎたり、入力方法が複雑だったりすると、現場の負担が増えて定着しません。必要最小限の項目に絞り、シンプルな書式を心がけましょう。

クラウドツールで「提出場所」を一本化する

フォーマットを統一しても、提出経路がバラバラのままでは集約の手間は変わりません。協力会社が報告書を提出する「場所」を1つに統一することが、一元化の鍵です。

クラウド型の報告書作成ツールを導入し、協力会社にもアカウントを発行すれば、すべての報告が1つのシステムに集約されます。協力会社はスマートフォンから写真を撮影して報告を完了でき、ビル管理会社側はリアルタイムで報告内容を確認できます。

たとえば、写真付き報告書作成アプリ「Raccoon」では、協力会社にもアカウントを発行できます。

協力会社のスタッフがスマホで撮影した写真は、自動的にクラウドに保存され、さらに統一されたフォーマットで報告書が作成されることが特徴です。

また、「Raccoon」を活用すれば、現場で写真撮影するだけで報告書作成業務が完結します。このようなメリットがあれば、協力会社もDXツールの導入を前向きに検討してくれるでしょう。

報告の提出状況をリアルタイムで可視化する

クラウドツールを導入して情報を一元化するもう1つのメリットは、報告の提出状況を管理画面で一覧できることです。「A社の清掃報告は提出済み、B社の設備点検報告はまだ」といった状況がリアルタイムでわかれば、未提出の協力会社に早い段階で確認・督促できます。

月末にまとめて確認する運用から、日々の進捗を可視化する運用に切り替えることで、報告の遅延や漏れを未然に防げるようになります。


ビル管理会社が一元化ツールを選ぶときのポイント

協力会社との情報共有を一元化するツールを選定する際には、以下のポイントを確認しましょう。

  • 協力会社側のITリテラシーに配慮した操作性
  • 権限設定の柔軟性
  • カスタマイズ性

なぜこれらのポイントを意識すべきなのか、詳しく解説します。

協力会社側のITリテラシーに配慮した操作性

ツールを実際に使うのは、協力会社の現場スタッフです。高機能でも操作が複雑なツールを選んでしまうと、現場に浸透しません。

そのためツール選定の際は、協力会社側のITリテラシーを配慮しましょう。スマートフォンでの撮影・入力が直感的にでき、ITに不慣れなスタッフでも迷わず操作できることが重要です。

特に、アプリストアからのダウンロードが不要なウェブアプリ型であれば、協力会社の端末に個別にアプリをインストールする手間も省けます。

関連記事:ウェブアプリ報告書のメリットとは?アプリストアからのダウンロード不要なツールを選ぶべき理由

写真報告アプリ「Raccoon」は直感的に使えることに定評があるため、ぜひ無料トライアルで操作性をお試しください。

権限設定の柔軟性

協力会社には、自社の全データを見せる必要はありません。そのため「A社には担当物件の報告だけ閲覧・編集できる」「B社には写真のアップロードだけ許可する」といった細かな権限設定ができるツールを選びましょう。

写真報告アプリ「Raccoon」では、もちろん権限設定も可能です。

カスタマイズ性

物件の種類や業務内容によって、報告書に求める項目は異なります。清掃報告と設備点検報告では必要な情報が違いますし、オーナーの要望に合わせて報告書の形式を変える必要が出てくることもあります。自社の業務フローに合わせて報告テンプレートを柔軟に設計できるツールであれば、長期的に運用しやすくなります。

業務フローの設計からシステム構築までを一括で対応したい場合は、「RaccoonPro」のようなフルカスタマイズ型のサービスも選択肢になります。協力会社ごとの報告フォーマット設計、提出状況のダッシュボード構築、オーナー報告書への自動転記など、自社専用の外注管理システムを構築できます。

導入事例:管理物件50棟のビル管理会社が報告書の一元化に成

ある中堅ビル管理会社では、都内を中心に約50棟のオフィスビル・商業施設を管理しており、清掃・設備点検・警備の各業務を計8社の協力会社に委託していました。

導入前の課題は深刻でした。8社からの報告書はすべてフォーマットが異なり、提出方法もメール・FAX・LINEと分散していたため、管理部門のスタッフ2名が毎月延べ3日間をかけて報告書の集約・整理・オーナー報告書の作成を行っていました。さらに、提出が遅れる協力会社への電話督促も日常的に発生しており、本来注力すべき物件管理やオーナー対応に時間を割けない状態が続いていました。

同社がクラウド型の報告書ツールを導入し、8社すべての協力会社にアカウントを発行したところ、状況は大きく改善しました。統一フォーマットでの報告が徹底され、すべての報告がクラウド上に集約されるようになったことで、報告書の集約・整理にかかる作業時間は月間延べ3日から半日以下に短縮されました。

管理画面で各社の提出状況がリアルタイムに確認できるようになったため、電話での督促もほぼ不要になりました。オーナーへの月次報告書の提出も、従来より5営業日早まったといいます。

同社の管理部門責任者は、「協力会社の方々にも『報告が楽になった』と好評です。紙やExcelでの報告書作成がなくなり、現場でスマホから写真を撮って入力するだけで完了するので、協力会社側の負担も減っています」と話しています。


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協力会社からの報告書がバラバラな状態は、オーナー報告の遅延、不具合対応の遅れ、過去データの検索困難など、さまざまなリスクにつながります。こうした課題は、報告フォーマットの統一とクラウドツールによる提出先の一本化で解決できます。

Raccoonは、協力会社にもアカウントを発行でき、スマホから写真を撮るだけで統一フォーマットの報告書が完成するクラウド型サービスです。提出状況の可視化や過去報告書の検索も簡単に行えます。まずは30日間の無料トライアルで、外注管理の効率化を体験してみてはいかがでしょうか。

さらに、協力会社ごとの報告テンプレート設計やオーナー報告書への自動転記など、高度なカスタマイズが必要な場合はRaccoonProもぜひご検討ください。貴社の外注管理フローに最適なシステムをフルカスタムで構築いたします。

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